日々勉強を繰り返していると、 いつしかそれが目的へと変わってしまうことがある。
そうならないためにも常にどんな公認会計士になりたいのかを考えながら、 前へ進んでもらいたい。
自己投資は、自分が成長するために投資をすること。
よりよい未来を目指して技能を学ぶ。
その一環で公認会計士を目指す方は少なくない。
ただし、自己投資には落とし穴があって、自己投資自体が目的になりやすい。
本来は、自分が叶えたい未来のための手段にもかかわらず、毎日同じことを繰り返していくと、いつしか目的と手段がすり替わってしまう。
この点について、フィギュアスケートの羽生選手に学ぶことは多い。
オリンピック連覇と素晴らしい成績を残しても、北京オリンピックで四回転アクセルに挑戦する姿は印象深かった。
優勝して完壁な演技をしても「もっと練習を」と常に語っている。
羽生選手の理想とする自己像は高く、理想に近づけばさらに自分の理想を上げていく。
常人には真似ることのできないマインド。
目的へ向かうための過程にも妥協がなく、毎日の練習に一切の緩みはない。
理想となる自分へ向かっために、課題に全力で取り組む。
練習では試合と変わらない緊張感で取り組み、強くなるために無関係なことには一切興味を示さない。
その根本にあるのは、理想へ突き進むメンタルの強さと目的を見失わない姿勢にある。
それは誰でも真似できるかというと難しい。
ただ、そこに学ぶことはできる。
毎日同じ勉強の繰り返しになると、勉強することが目的になりがちである。
誰しも不安を抱え、迷いやすく、惑わされやすい。
それでも、どんな公認会計士になりたいかを考え、そこに近づこうとすること。
それが公認会計士に挑戦すること、日々の勉強を意味あるものにする。