常に勉強へのモチベーションを保つのは簡単ではない。
しかし、公認会計士試験において最も重要なのは毎日勉強し続けることである。
だからこそ、周囲の誘惑やその日の気分に左右されないためのルールを自らに課し、それをルーティンにしよう。
「自分は努力ができる人間である」これはかつて抱いていた私自身に対する評価である。
しかしこの評価は、大学受験、会計士試験を経て変わることとなる。
かつてこつこつ努力できていた私は、切羽詰まらないと為すべきことを始められない人間となり、第1志望の大学には落ち、会計士試験では、何人もの同級生が自分より先に合格していった。
なぜこのように変化してしまったのだろうか。
理由は単純である。
コツコツ努力できていた時の私には、親からの強制力が働いており、また、勉強の妨げとなる誘惑が少なかっただけで、私の意志ではなかったのである。
強制力がなくなり、誘惑も増えた私は、やる気や自分がしたい事を優先するようになった。
皆さんの中にも、私と同じようにやる気や自分がしたい事を優先し、自発的に学習できない方がいるのではないだろうか。
資格試験において最も重要なことは、毎日一定時間勉強し続けることであり、それが最も難しいことでもある。
このためには、やる気ではなく、毎日同じ時間に学習を始め、決めた時間は勉強し続けるというルールを自らに課し、それをルーティンにする必要がある。
最初は、つらいかもしれないし、何かのきっかけで崩れてしまうかもしれない。
それでも、できる限り続けていけば、1年後のあなたは合格に手が届くところにいるであろう。
常に勉強のやる気を高い水準に維持できる人は多くない。
まずは今日一日の計画を立てる、机の前に座る、計算問題を解く、テキストを開くといったように、やる気があってもなくても勉強を続けることに意識を向け、それらをルーティンとして習慣付けるように自分を変えていって欲しい。