受験生活は常に順調とは限らない。
成果が見えないと自分の才能を疑うこともあるだろう。
だが、合格に必要な才能とは継続することである。
それは公認会計士を志す皆さんなら誰もが有している。
日々の勉強に自信を持てていますか?
こう間われれば皆さんはどのように答えるだろう。
胸を張ってYESと答える方は稀で、殆どの方は「否」と答えるのではないだろうか。
講義も休まず受講し、問題演習も毎日頑張っている。
なのに一向に成績に表れてこない。
まして以前解けた問題すら間違える。
勉強方法が悪いのだろうか、又は才能がないのだろうか、と。
令和四年試験合格者が言っていた。
「自分は頭の回転が遅い。理解に時間が掛かり、周りが2、3回の反復で済むところ、その倍以上やらないと出来るようにならない。この試験に向いていないと思った事もある。だけど本当に公認会計士になりたかった。だから量だけは誰にも負けない様にやり続けた。」
才能は皆が等しく有している訳ではない。
どんなに努力しても誰もがトップアスリートや人気アーティストに成れる訳でもないのは事実である。
しかし公認会計士を志す皆さんが等しく有している才能が一つある。
この試験において最重要で、将来にわたりそうあり続ける。
「継続する才能」
先の合格者も「量だけは」と話しているが、本質はその量を継続したことにある。
量を重ねたからと言って万事順調だった訳ではない。
紆余曲折の方が多かったが、決して途切れさせることはなかった。
成果が見えないと迷いが生じる。
学習方法や才能に疑問を抱くのも当然だろう。
ただそういう時こそ自分自身を信じて欲しい。
皆さんは試験突破に必要なただ一つの才能を間違いなく有しているのだから。