目先の答練で思うような得点が取れなくても、決して歩みを止めないこと。
今の自分の実力を謙虚に受け止め、できるところをコツコツと増やしていこう。
必ず本番で成果が現れるはずである。
少し前の合格者の話。
大学対抗簿記大会の個人戦で優勝し、会計士の短答式、論文式も一発で合格した。
しかし、普段の答練では決して優秀な成績を取っていたわけではなかった。
特に短答直対答練では70%の得点比率には遠く及ばず、むしろ40%台の得点比率に留まることのほうが多かった。
だが、短答式本試験の翌日、自己採点の結果は70%超。
いつしか彼はこのように呼ばれる。
〝本番に強い男〞
後になってわかったことだが、彼はこのように呼ばれることが不服だったとのこと。
「たまたま偶然、本番だけ良い点が取れている」というように聞こえたそうだ。
彼は、得点が悪かろうが必ず答練には出席し、できなかったところは謙虚に受け止め、本番までには必ずできるようにすべく、学習を積み重ねていた。
このような積み重ねが本番に成果となって現れ、合格点をクリアすることができたのだ。
彼にとって、本番での高得点は、〝偶然〞ではなく〝必然〞だったのだろう。
今年12 月の短答式試験に向けて、短答直対答練がスタートする。
受験生の理想は、この答練で高得点を確保し続け、余裕をもって合格することだろう。
しかし、現実の合格者の大半は、伸び悩む得点と不安感に負けそうになりながらも学習を積み重ね、何とか凌いで合格点をクリアする。
仮に目先の答練で思うような得点が取れなかったとしても、決して歩みを止めないこと。
できるところをコツコツと増やしていけば、必ず本番に成果となって現れる。
〝本番に強い受験生〞になろう。