受験生活には辛いことが多々あるものだが、とにかく一心不乱に今やるべき事を確実に行って欲しい。
この合格を目指して頑張った経験は、将来、必ず精神的な支えにもなってくれるのだから。
講師という仕事をしているからだろう。
受験生時代の生活をよく思い出す。
特に論文式試験に合格した年の、この寒い時期は・・・。
1回目の論文式試験に失敗した私は「会計士試験は追込むという勉強ではなく、やるべき項目は早め早めに片付けた方が良い」という事を強く感じていたので、冬の時期から暗記する事になる項目は論文答練の予習と共に積極的に行っていた。
当時、既に仕事もしていたので、受験勉強にあてられる時間は通常の受験生に比べ圧倒的に少なかった。
勉強に専念できる受験生が心底羨ましかった・・・。
しかし、時間に制約があってもボーナス点はない。時間がない分はコマ切れ時間でカバーするしかなかった。
内容を理解するまでは机で勉強したが、暗記はどこでもできる。
企業法の論証例は風呂に貼って覚えた。
原価計算基準は歯磨きする時、毎日見た。
「苦学生みたいだな・・・」と自嘲気味に思ったが試験直前に暗記勝負で負ける気は全くしなかった。
論文式試験合格後、仕事で辛い事があるとこう考える癖ができていた。
「この仕事大変だな〜。でも会計士の受験勉強をしていた時よりは楽か・・・」
こう考えると少し楽になる。会計士試験を乗り越えたプライドも思い出す。
皆さんは当然試験に合格するために勉強されていると思うが、今の勉強は必ず将来、辛くなった時を精神的に支えてくれるものになると思う。
試験まで、まだ時間があると言えばあるが今やるべき事を確実に行おう。
11月の合格発表で笑うために!人生の礎を作るために!!