誰しもが“何か”に熱中して、四六時中そのことが頭から離れなかった経験があると思う。
その“何か”を今は受験勉強にして欲しい。
受講生からこんな言葉を聞いた。
「先生、昨日答錬に追われる夢を見ました。精神状態、ヤバいです」と。
心配することなかれ。
君の先輩の多くも、そんな夢を見てきた。
そして私の知る限り、会計士になっていないものは、いない。
何かに熱中できることは、幸せの1つだと思う。
クラブ活動、アルバイト、サークル活動、ゲームに恋愛、何でもかまわない。
多くの方が経験したことがあるだろう。
四六時中そのことが頭から離れなかった経験。
全エネルギーを費やして、へとへとになりながら、しかし一方で充実感に満たされた日々。
その時の感覚を、受験勉強にシフトしていただきたいといえば、それは私の暴言だろうか。
しかし、あえて申し上げたい。
その時の情熱を受験勉強に転換して欲しいと。
そうすれば、受験勉強が、簿記が、好きで、好きでたまらなくなる。
全エネルギーを受験勉強に費やして充実した毎日を送ることだろう。
会計士受験の夢も見る。
ちなみに、心理学で「単純接触効果」というのがある。
これは何度も見たりふれたりすることによって次第に好感度が増すことをいう。
好きになったあの人に毎朝「おはよう」と声をかける、そのテクニックである。
これを受験勉強に応用すると、毎日簿記にふれるということ。
好きになってくる。
気難しい奴だが、そこが愛おしい。
受験生にとって本試験の日までは、長いか短いか。
いずれにせよ息つく間もなく駆け抜けていただきたい。
そして会計士となった将来、あの受験勉強時代が人生で最も充実していた期間だったと、胸を張って言っていただきたい。