受験生には人それぞれの困難や苦しみがあるもの。
辛いのは自分だけではない。ゴールを目指して走り続けて欲しい。
東京マラソンが始まって8年になる。
私が会計士を目指した頃と同じである。
ふと東京マラソンを見ていて感じた。
会計士を目指す中、周りの受験生はライバルだったろうか。
戦友だったろうか。
おそらくそのどちらでもあっただろう。
共通の目標に向かい、同じような環境の中で、どこか似たような価値観を持っている。
「簿記とはどんなものか全く知らずに会計士を目指した受験生がいる」
「親元を離れ一人で生活しながら会計士を目指した受験生がいる」
「通学に2時間半をかけて会計士を目指した受験生がいる」
「社会人として働きながら会計士を目指した受験生がいる」
「不況の中家族の反対を押し切り自ら仕事を辞めて会計士を目指した受験生がいる」
「お昼代の節約のためにお弁当を持参して勉強している受験生がいる」
「勉強した帰りに最寄駅までお父様に迎えに来ていただく受験生がいる」
「ご祖父(母)様に受講料を出していただいた受験生がいる」
「自習室で必ず最後の一人になるまで残って勉強している受験生がいる」
「勉強期間中に親御さんを亡くされた受験生がいる」
「公開模試で全く結果が出ずに一人泣いた受験生がいる」
「短答本試験をあと1点で突破できなかった受験生がいる」
「周りから合格して当然と思われ強烈なプレッシャーと戦い続ける受験生がいる」
「試験前日に不安で高熱を出した受験生がいる」
「試験当日に緊張で体の震えが止まらなくなった受験生がいる」
今日まで多くの受験生と接してきた。
彼らはその後どうなったか。
この文章を今一度読み返してほしい。
末尾を『受験生がいる。その後合格した。』に変えて。