春になり、周りの人の楽しそうな姿を見て「なぜ自分は…」と感じることがあるかもしれない。
だが、今こそ力を蓄える時期。
ここで頑張れば11月に受験生にとっての春が来ることを信じて前に進んでほしい。
寒さが厳しい冬が過ぎ、暖かい春になりました。
木の芽が張り、動物たちも冬眠から目覚め、花がつぼみをふくらませて咲くと、新鮮な気持ちになります。
新年度が始まり、新たな気持ちでこの春を過ごされている方を目にする事も多いのではないでしょうか。
しかし、5月の短答式試験がいよいよ大詰めを迎える受講生の皆さんにとっては、合格に近づいていると実感する事もある一方で、ナーバスな気持ちになる事もある時期であると思います。
新学期が始まり、周りは楽しそうにしているのに、なぜ自分だけがこんな辛い事をしないといけないのかと感じる事や、答練で思うような結果が出ない時は不安にかられる事もあると思います。
チューリップは寒い季節を経験しなければ、綺麗に花が咲かないそうです。
冬のうちに土の中でしっかりと養分を蓄えて、春になるとその寒さの分だけ綺麗な花を咲かせます。
今、受講生の皆さんは、5月短答式そして8月論文式を経て、11月の合格発表で綺麗な大輪の花を咲かせるために、土の中で寒さに耐えながら養分を蓄えている時です。
今、皆さんは答練の復習等を通じてじっくりと養分を蓄えてください。
「難波津に 咲くやこの花 ふゆごもり 今を春べと 咲くやこの花」
この詩は百人一首の序歌として詠まれる詩です。
この詩のように今年の晩秋、少し遅めの「春」に、この今の厳しさがきっと輝きに変わります。
今はその時を信じて、前向きに頑張っていきましょう。