Q 講師になったきっかけは?
1年先に会計士試験に合格し、経営学の講師になっていた方から「経営学は面白いよ!」と盛んに誘っていただきました。
人前で話した経験などまったくなかったので、最初は「自分にはとても・・・」とお断りをしていました。
その後も繰り返しお声掛けいただいたこともあり、「2〜3年くらいはやってもよいかな」と思い、担当させていただくことになりました。
やってみると、大変ではありますがやりがいも大きい!「先生のおかげで合格できました!」なんてお言葉をいただくと、疲れなんて一気に吹き飛びます。
気が付いたらもう講師歴28年となりました。
Q 講義のデビュー戦の思い出は?
90年合格目標経営学レクチャーでデビューしました。
緊張で最初の30分は声がふるえていたことを思い出します。
でも、どちらかというと、デビューする前の講義練習のほうが思い出深いですね。
最初は思うように説明できず、グダグダになってしまいましたが、先輩の先生方にご指導いただきながら、徐々にコツをつかんでいくことができました。
Q 公認会計士としての業務には従事していないの?
非常勤という契約形態ではありますが、平成2年から、協和監査法人という監査法人で上場企業の監査に従事しています。
講師業と監査業務の双方を経験できたことは、自分にとって大きな財産になっています。
Q 印象に残っている仕事は?
経営学の講師になって最初に開発した教材「レゴ集」です。
用語の定義をレゴブロックになぞらえ、これらを揃えておけばその組み合わせで様々なバリエーションの解答が作成できるというコンセプトで開発しました。
これが現在の「ポケットコンパス」の原型です。
Q 講師として心がけていることは?
私が担当している経営学は、会計士試験の受験科目の中で最も学習期間が短い科目になります。
そのため、受講生の方々を最短距離で合格へと導いていけるよう、講義、教材作成に取り組んでいくことを心掛けています。
Q 一発合格する人の特徴点は?
今まで数多くの一発合格者を見てまいりましたが、次のような特徴を持った方々が多いように感じます。
① ちょっとした空き時間があれば、気軽に学習に着手している。
② 忘れていることが判明しても気にせず、こまめに見直しをしている。
③ 思うように成績があがらないとき、環境のせいにしない。自分がコントロール可能な要因に原因を求める。
④ 失敗しても翌日に引きずらない。
⑤ 「一夜漬け&吐出し型」ではなく、「漸進&蓄積型」の学習をしている。
⑥ 機械的に全範囲を復習しようとするのではなく、自分の習熟度がまだ不十分な項目を優先して復習している。
Q このような特徴点を身につけるコツは?
前述の①についてですが、「机に向かえなくても勉強はできる」と考えることですね。
満員電車で、教材を開くことすらできなかったとしても、勉強はできます。
学習したことを頭の中で思い出そうとするだけでも、効果的な復習になります。
受講生への応援メッセージ
ぜひ、ご自身の潜在的な可能性を信じてください。
「無理だ」と思った瞬間、その可能性は閉ざされてしまいますが、信じて取組みを積み重ねていけば、自分の想像をはるかに越えて実力を高めることができます。