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受験勉強一色の生活に不安を抱いている受験生もいるだろう。

だが、その苦労は決して無駄にはならない。

夏休みの宿題を7月中に終わらせる小学生は、何か損をするだろうか。

少なくとも、「早めに終わったならこれもやれ」と宿題が増えることはない。

7月は大変かもしれないが、そのぶん8月は楽になる。

7月中に終わらせても、損することは一つもない。

受験勉強も同じである。

受験勉強を早めに終わらせても、損することはーつもない。

だから、「週何時間勉強すればよいか」という受験生からの質問には「できるだけ多く」と答えたいと思う。

どんどん勉強して、受験勉強を早めに終わらせてほしい。

受験勉強を早めに終わらせるというのは、具体的にはどういうことか。

例えば、今はまだ6月だが、すでに学力十分で、8月の論文式試験に対して合格確実となっている論文受験生が散見される。

こういった受験生は、会計士試験の受験勉強を早めに終わらせたということになるだろう。

まだ試験の2ケ月前だから、夏休みの宿題を7月中に終わらせた小学生よりも余裕がある。

実際、来月には全国模試、再来月には本番が控えているが、彼らの顔つきはすでに穏やかだ。

本稿の読者の中には、他のことを犠牲にして勉強ばかりしている今の生活に不安を抱いている受験生もいるかと思うが、その労苦は無駄にならない。

今やることで、あとが楽になる。

夏休みの宿題と同じである。

今のうちに勉強しておいて損することは一つもない。

心おきなく受験勉強一色の生活を送ってほしい。

人間、寝溜め食い溜めはできないが、勉強溜めはできるのだ。

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