本試験が近付いてきた。
残された期間は決して多くはないが、あきらめることなく、最後まで考えられる限りの受験対策を講じてほしい。
私は歴史小説を読むことが好きで、特に豊臣秀吉の時代のものを好んで読んでいる。
秀吉の天下取りにつながった天下分け目の戦いが山崎の合戦であり、その主戦場となったのが天王山である。
今でもスポーツやビジネスなどで勝負や運命の分かれ目のことを天王山と呼ぶのはこれが語源である。
秀吉はなぜ明智光秀との戦いに勝利を収め、天下を取ることが出来たのであろうか。
戦いに勝利を収めるためには、入念な事前準備が必要である。
しかし本能寺の変で織田信長が討たれたことを知ったとき秀吉は中国地方で毛利氏と合戦中であり、近畿に戻って光秀と戦うまでわずかな準備期間しか無かったのである。
しかしその限られた準備期間で秀吉は考えられる限りの策を講じて、光秀を追い詰めていくのである。
前置きが長くなってしまったが、受験生の皆さんにとっての天下分け目の天王山が近づいて来ている。
5月短答と論文式試験である。
今この情報誌を手に取って読んでくれている受験生の皆さんに残された準備期間は多くはないかも知れないが、限られた準備期間で考えられる限りの受験対策を講じ、最後の最後まであきらめずに学習を積み重ね、合格を勝ち取っていただきたい。
会計士講座担当の教員の一人として、皆さんの検討を祈ってやまない。