学習が思うように進まないと、思わず逃げたくなるものである。
だが、逃げることで得られるものは何もない。
最後まで一つでも多くの点数を取ろうと欲を持ち続ける者にこそ勝利が訪れるのである。
あなたは欲深い人間だろうか。
「欲深い」という言葉には良いイメージが湧かないかもしれない。
ならば、「貪欲な」と置き換えてもいい。
結果のみが求められる世界では欲深さは必要なことだ。
試験であれば、昨日より今日、今日より明日と貪欲に点数を追い求め続けることで合格という大きな成果を手にすることができる。
令和2年公認会計士試験もいよいよ第Ⅰ回短答式試験を迎える。
本試験を目前に控えた受験生は様々な思いを抱いていることだろう。
受験生には一つだけ約束をして欲しいことがある。
「試験から逃げずに戦うこと」
試験から逃げて得られるものは何もない。
もし、自らの合格可能性が低いからと決めつけて目の前の試験を避け第Ⅱ回短答式試験に臨もうと考えているならば、その考えは今すぐに捨て去ってほしい。
そのような考えを持っている限り、5月にもまた同じように試験を目前にして逃げることになるだろう。
本試験だけではない。
目の前のハードルを避けることを覚えた受験生は、答練、公開模試その他のハードルも避けるようになる。
いわゆる逃げ癖だ。
しかし、勝機は目の前にあるハードルに臆せず挑む者にこそ訪れる。
本試験直前にできることは限られている。
だが、一つでも多くの点数を取るために欲深くあろう。
毎日1問、1肢でも多くできるようにしたいという欲を持ちさえすれば、必ず成長につながる。
受験の世界に無欲の勝利はない。
欲深き受験生にのみ勝利の女神は微笑むはずだ。