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12月短答が近付いてきた。

たとえ今、成績が伸びていなくても、「次に向けて」などと思わず、「この試験で決める」と強い気持ちで挑んでもらいたい。

先月、台風15号が首都圏を直撃した。

被災された地域の方へ心よりお見舞いを申し上げる。

翌朝の出勤時、最寄駅では入場規制が行われ、電車に乗るまで二時間あまりを費やすことになった。

大行列の中、長時間待たされることに不平、不満、諦めの声もちらほら聞こえてきていたが、そんな中、黙々と教材を読んでいる受験生がいた。

蒸し暑さの中、彼女の顔にはひと筋の汗が頬を伝っていたが、それにも気が付かないほど集中している。

凛としたその姿からは、厳しい環境でも勉強はできる、絶対に志望校に合格してみせる、という強い決意が伝わってきた。

カッコイイな、と思った。

ふと、会計士受講生らはどうかと想像してみた。

どうだろう。

何か伝わってくるものはあるだろうか。

恥ずかしい姿を晒し、見苦しい行動をとっていないだろうか。

別に弱音を吐いたり、泣き言を言ったりするのは恥ずかしいことではない。

恥ずかしいのは自分の弱さに向き合わずにただ逃げ出すことである。

成績が出せずに足掻き、藻掻いているのは見苦しいことではない。

見苦しいのは成績が良くないことを環境や他人のせいにすることである。

ふと、想像の先に思い浮かぶ面々は、皆、誇り高い会計士受験生の顔をしていた。

その表情に安堵するとともに、受験生の真剣な眼差しに全力で応えるべく気持ちが引き締まった。

いよいよ、十二月短答本試験が迫ってきている。

覚悟を決め、全てをかけるつもりで勝負していこう。

「人生はやり直しが可能。いつだって手遅れなんてことは無い」こうした思考は戦う前には不要である。

チャンスは何度もあると思うな。

ここで決めるんだ。

極限まで手を伸ばし、掴め!

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