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「あなたの夢は?」と問われて「公認会計士試験に合格すること」と答えている人はいないだろうか。

だが、それはこれからの長い人生においては夢を叶えるための目標に過ぎない。

そのことを意識しながら目標を一つずつクリアして行って欲しい。

「私には夢がある。やがてジョージアの赤土の丘の上で、…」とは、1963年8月、黒人と白人リベラル20万人を超える大群衆を前に、ワシントンのリンカン記念堂でマーティン・ルーサー・キングが行った感動の演説の一部である。

冒頭の「夢」を「目的」と言い換えても良いが、やはり私は“夢”という言葉を選びたい。

さて、皆さんの“夢”はどのようなものであろうか。

勿論、キング牧師のように命懸けの“夢”を抱き、歴史にその名を刻ませる必要はないであろう。

公認会計士試験に合格したい、監査法人の理事になりたい、やはりお金持ちになりたい、だろうか。

しかし、これらはすべて途中の状態、すなわち目標であって、自分が最終的にありたい状態ではない。

究極の“夢”は自分の幸福、更には自分以外の幸福を実現することではなかろうか。

人は人生の多くを仕事に支配される。

だから本当に幸福になるには、自分が天職と思える仕事に出会うことである。

分かり易く言えば、寝食を忘れて没頭するくらい大好きでたまらないものにである。

まだそれに出会えていないとすれば、出会えるまで探し続け、決して諦めてはならないと思う。

私は幸いにして講師という天職を得た。

皆さんの「解った!」のために講義の準備をし、試験委員を研究してテキストや答練を作成するときなどは、まさに寝食を忘れてしまう。

また、合格の暁には、皆さんの涙に講師としての幸せを存分に噛みしめさせてもらえる。

という訳で、日頃から私ほど幸福な者はいないと感謝している。

合格を目指して机に向かう皆さんも、日々の目標を一つひとつクリアして1日も早く受験勉強を終わらせ、幸福という“夢”の実現に向けて、次なる目標に突き進んで欲しい。

私には“夢”があると。

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