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土を割って出た芽は、毎日少しずつ眼に見えないくらい伸びて立派な花となり、実を結ぶ。

実感はなくても、受験生である皆さんも日々着実に成長している。

不断の努力を積み重ね、合格という大輪の花を咲かせよう。

先日、実家の押入れを整理していたら、2年前に亡くなった父の日記が出てきた。

そこには次のことが記されていた。

「土を割って出た芽も一日で花を咲かせ実を結ばせるのではない。毎日少しずつ眼に見えないくらい伸びてこそ立派な花となり、実となるのである」

「人生は短いようにも思われるが、考えてみればなかなか長い。人生短いと思うからあせりが生じ、この時期を逃したらと思うから気も心も落ち着かなくなる。自分の不断の努力や実力が結集されればいつだって機会はあると思う。一日一日の努力こそやがて最後の栄冠を得る基礎となる」

「苦しめば苦しんだだけの思い出が残リ、自分の為にも良き経験となって、人生の本当の甲斐を知ることができる」

この日記は1955年、父が22歳のときに書かれたものである。

当時の父は、職人としての修業に取り組んでいた時期である。

この日記は、思うようにならない現状へ葛藤を抱きながら、自身を奮い立たせるために記したものと思われる。

不思議なもので、60年以上の歳月を経て、今では息子である自分がこの日記からパワーをもらっている。

会計士試験に取り組んでいる皆さんも、思うように成績が上がらず、もがき、苦しむことも少なからずあるだろう。

だが、自身で実感することはできなかったとしても、日々の努力が確実に皆さんの実カを高めている。

本試験まで実力を蓄えられる時間はまだまだ十分にある。

皆さんの日カの努力が実を結び、大輪の花を咲かせることを心より祈念している。

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