安易に自分の現状に満足してはいけない。
常に課題を見つけて改善する。
それを繰り返すことで合格だけでなく、将来の可能性も広げているのである。
とあるオーケストラの練習にて。
指揮者が合奏を止め、こう指示した。
「ちょっと、トランペット、そこは固めの音で。よしやってみよう、せーの」
この言葉に応えるように演奏がなされた。
それに対し、「ベター、ベター。もう1回いこう」
この指揮者は、「ベスト」とは決して言わない。
公認会計士の独占業務である会計監査には、唯一のゴールは無い。
公認会計士は、限られた資源の中で、〝相当程度の心証を得る〞ことを生業とする。
満足せず、より良いものを求めていく姿勢を持ち業務に携わることで、被監査会社の信頼性、ひいては会計監査という制度自体の信頼性につなげるものである。
そのために得られる、公認会計士としての報酬の高さ、ステータスの高さは当然のものであり、昨今ニュースにおいて話題に挙がることも、その期待があってのことといえよう。
会計士試験を乗り越えるために必要なことも、もちろん同じ。
レクチャー・答練を一つひとつ受け、達成しなければならない課題を見つけて、改善していく。
それを繰り返していくことにより、自身のキャパシティを広げ、様々な可能性が身に付いていく。
この合格に向かう姿勢が、公認会計士としての業務の可能性をも広げている。
だからこそ、毎回毎回、精一杯全力で戦うことを求めているのだ。
さて、素晴らしいコンサートホールというものは不思議なものである。
質の良い音はより素晴らしく、質の良くない音はあまり聞こえないように、音をお客様に伝える。
みなさんが本試験会場というコンサートホールで、どのような音を奏でるか。
より素晴らしい音色を奏でるよう、追求していこう!