夢を追うことによって傷つくことがあるかもしれない。
だが、そこで落ち込まないで欲しい。
大きな夢に向かって生きる人生ほど素晴らしいことはないのだから。
九回裏ツーアウト、あと一人で日本一という夢が叶う状況で、平凡な内野ゴ口をエラーし、優勝を逃した選手がいる。
チームメイトに申し訳ない気持ちや自分の不甲斐無さに苛まれ、何日も悪夢にうなされる。
チームメイトや家族からの励ましも心には響かない。
表面上は明るく振舞い、取り繕うのがやっとである。
そして、不安な気持ちを抱えたまま新たな試合に挑むが、試合終了間際になると、「オレの所に飛んで来ないでくれ…」と祈り、また、いざ球が来たときには、極度の緊張から体が動かずにまたしてもエラーをしてしまう。
もう野球を辞めようと実家に帰るが、他に何をやるにしても身が入らない。
一通りのことをやったのち、自分には野球しかないことを知るのである。
野球の借りは野球で返すと決意し、吹っ切れた本人は重要な場面で「ボールよ。来るなら来い!」と勇気をもって臨み、エラーをしなくなった。
そしてその後、夢を叶えた。
先月、第Ⅰ回短答試験が実旅された。
思うような得点が取れなかった方もいるだろう。
夢を追えぱ傷つくこともあるが、下を向く必要はない。
胸を張ろう。
大きな夢を持ち、それに向かってひたむきに生きる。
人生においてこれほど素晴らしいことはないのだから。
先日の本試験の結果がどうであれ、今、自分の夢に向き合って正直に生きている皆さんは、傷つく勇気を持ち合わせている。
その勇気は、必ず合格する力に変わる。
会計士試験の借りは会計士試験で返し、夢を叶えよう!