受験期間中には苦しい時期もあるだろう。
だが、そこで手を抜いて楽をすると結果的に苦しい時期が長くなる。
苦の後には楽がある。
苦労を惜しまず合格へ突き進んで欲しい。
平成29年第Ⅰ回短答式試験までは2ケ月を切った。
平成28年第Ⅰ回短答式試験の実受験者の合格率は約15%であった。
短答式試験を目指す受験生諸君は、上位15%に入る努力を積み重ねていることと思う。
公認会計士試験は競争試験である。
では、誰と何を競っているのだろうか。
他の受験生と競っていることは容易に想像がつくだろう。
何を競っているのか。
学習時問なのか、答線の点数なのか。
どれだけ長い時問かけて勉強をしようが、答練で艮い点数を取ろうが、与えられた教材を自分の知識として消化できていなければ意昧がない。
これから、短答直対答練が始まる。
もちろん、答線の点数は良いほうが望ましいが、重要なことではない。
重要なことは、短答式試験の当日までに、与えられた教材をーつでも多く自分のものとすることだ。
徳川光圀の言葉に、「苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし」がある。
受験勉強をしていれば、苦しい時もあるだろう。
苦の先には楽がある。
受験勉強に関しては、これは普遍的な真実である。
今の苦労を惜しんではならない。
今ここで、楽をしてしまっては、受験期問が半年、1年と伸びていく。
もちろん、苦労のベクトルが合格へ向いていなければ意味がない。
そのベクトルを示しているのがテキストや答練といった教材である。
与えられた教材を信じて、短答式試験に臨んでほしい。
公認会計士試験の合格までは、長く、険しい道のりである。
合格という大輪の花を咲かせるために今できる限りの楽の種を蒔いておこう。