人には自由な意思がある。自分の意思で努力することもしないこともできるのだ。
これまでの生活で後悔していることもあるだろうが、自分の意思で前に進んで欲しい。
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢が無い」
寺山修司さんの言葉だ。
後ろを振り向かずに、前だけを向いて生きていけたら・・・そう思うこともある。
しかし、実際の自分は違う。
後ろを振り向くことが多い。
後ろを振り向いては後悔を繰り返す。
きっとそれは、やり残した事に対する未練、やり遂げることができなかった自分自身に対する不甲斐無さ、そして、現状に甘んじてしまっている自分自身に対する情けなさ、焦りや不安、そういった様々な思いが入り混じったものなのだろう。
寺山修司さんは大の競馬好きとしても知られているが、私も少々競馬を嗜む。
先日、「馬も人も血統だよね」という大学時代の同級生の言葉をふと思い出した。
確かに、人も生物である以上、血統が存在することは間違いない。
頭の良し悪しも血統が多少影響しているのだろう。
しかし、人は馬とは違う。
サラブレッドとして産まれた馬は走ることを運命付けられ、そこに自由な意思はない。
しかし、人には自由な意思がある。
どうするかを自分で決めることができる。
自分の意思で努力することもしないこともできる。
人にとって、それこそが一番重要なファクターだと思う。
自分の意思で、自分の努力しだいで将来を変えることができる。
後ろを振り向かない人はいない、後悔をしない人はいない。
でも、それでいいと思う。
何度も後ろを振り向いて、その度に今何をすべきかを考え、また前を向く。
その繰り返しでいいと思う。