本試験が近付くと不安が募ってくるもの。
そんな時こそ余計なことは考えないで、今の自分にできることに全力で取り組んで欲しい。
私は、幼少期からクロスカントリースキーというスポーツをしていた。
小さい頃からいくつもの大会に出場したが、高校1年生の最も大きな大会を直前に不安がどんどん募り、部活の練習に集中できずにいた。
大会でも不安と緊張で良い結果を残すことができなかった。
解決策が見つからなかった私は、顧問の先生に相談した。
先生からは「大会で実力を発揮するためには、日々の練習が最も重要で、練習でできないことが本番でできることはない。毎日を本番だと思い、全力を尽くして自分の課題を克服することで不安はなくなる」とアドバイスを頂いた。
その言葉を受けて、現在の自分を客観視できていなかったと気づかされた。
当時の私は、理想の自分と現在の自分とを比較して、そのギャップに苦しみ、不安をどんどん募らせていたのである。
この経験は受験勉強の時に最も活かすことができた。
最初はうまくいかなかったこともあったが、答練を受けて現在の自分に足りないことだけを考えた。
課題を克服すべきために、今の自分が何をすべきかを考え、全力で取り組んだ。
直前答練の時期には、起床時間から就寝時間まで本試験を想定した行動を取るようにした。
初めて迎えた本試験、不思議と緊張することなく、合格することができた。
公認会計士試験も短答式試験の直前期となり、短答直対答練が始まった。
本試験が迫ってくると不安な気持ちや緊張感が出てくる。
理想の自分や他人と比較しすぎると、その気持ちは増すばかりである。
短答直対答練で現在の自分の課題を見つけて、今できることに全力で取り組むことで不安は自信に変わっていく。