目の前の課題を一つずつやり続けることで、今まで積み重ねてきたものをさらに厚くすることができる。
高みに向かって努力を続けることは、決して無駄ではない。
今は無駄が多くて徒労のように見えるかもしれないが、少しずつ頂点へと進んでいるのは確かなのだ。
今日はまだ到達にはほど遠いだろうが、明日にはもっと高みへと近づくための力が、今日鍛えられているのだ。
ドイツの哲学者ニーチェの言葉である(「超訳 ニーチェの言葉」白取春彦編訳)。
私が最も好きな言葉の一つであり、何かに行き詰った時などに思い出すようにしているものである。
最初の分岐点である第Ⅰ回短答式本試験が終わり、次に向けての1歩を踏み出している方も多いと思う。
この時期は、財務会計論の改正基準、租税法・選択科目のレクチャー、論文答練など、新たにやるべ
きことが出てきている時なので、慣れるまでの間、少なからず、試行錯誤を繰り返すことになる。
それに伴い、精神的・肉体的負担が増え、気持ちが揺らぐことや落ち込むことが出てくるかもしれ
ない。
そのような時は、自分にとっての優先順位リストを作成し、その一番上のものから「すぐに」「取
りかかる」ことで気持ちを整えてみてはどうだろうか?
目の前の課題を一つずつやり続けることで、今まで積み重ねてきたものをさらに厚くすることができ、会計士試験合格という目的に近づいていると自分自身に言い聞かせて欲しい。
努力を続けるのは、昨日でも明日でもなく、常に今日であり合格するチャンスが訪れたとき、それ
を両手でがっちりと掴んで絶対に離さないためには今日できることを決して明日まで延ばさない意
識が大事である。