ご存知の通り、公認会計士は会計のプロフェッショナルである。
そして、人と接する仕事でもある。
皆さんには「あなたにお願いして良かった」と思われる本物のプロフェッショナルになって欲しい。
この時期になると、思い出すことがある。
当時、私は前職で営業をしていた。
入社2年目で、少しずつ仕事に慣れ、周りが見えるようになった時でもある。
取り扱っている製品は業界4番手であり、トップ3の製品と比較すると「安かろう、悪かろう」だった。
他社製品の方が性能が良い、それをなんとなく誤魔化して販売している自分が嫌になった。
そんな悩みをトップセールスマンの先輩にぶつけてみた。
返ってきた答えは、
「うちの商品は確かに機能面で劣る部分がある。でもその差を埋めるのが営業の仕事。お前がお客さんのところで、『この差、私じゃ埋まりませんか』と胸張って言えるかどうかだよ」
だった。
あっさり、それでいてとても重い言葉だった。
先輩からは「プロの仕事」を教えてもらい、これは今も自分の土台となっている。
公認会計士は会計のプロフェッショナルとして、日本経済を支える崇高な役割を担っている。
今や就職状況は大好転し、自分で就職先を選べるようになった。
どんな就職先を選んだとしても、会計士の仕事は「人が人の中で人に対してする仕事」である。
営業に近いものがあるだろう。
ぜひ、皆さんには「あなたにお願いして良かった」と思われるような会計士になっていただきたい。
13年受験の方はすぐ目の前に夢見た会計士の仕事が待っている。
今気合を入れずして、どこで入れるのか。
14年、15年受験の方にとって、ここ数年がチャンスの年となる。
これから始まる夏の暑さよりも熱く、会計士を目指そう!