こんにちは。管理会計論担当 柳沼です。
好評につき第2弾となります。ステップ答練の特に質問の多い箇所のポイント解説となります。
部門別計算は何がわかっていれば良いの?
解説講義内でも話しましたが、以下の論点が分かっていれば良いといえます。
<部門別計算>
・第1次集計
・第2次集計(メーン論点)
・配賦方法
・直接配賦法:問題1
・階梯式配賦法:問題2、4
・相互配賦法
・簡便法(簡便法の相互配賦法):問題2
・連立方程式法(通常の相互配賦法):問題3
・配賦基準、配賦金額
・単一基準+実際配賦(実際発生額配賦):問題6
・単一基準+予定配賦(予定配賦額配賦)
・複数基準+実際配賦(実際発生額配賦)
・複数基準+予定配賦(予算許容額配賦):問題5
・第3次集計
配賦方法の問題で自家消費を無視したりしなかったりするけど、結局どっち?
直接配賦法、階梯式配賦法、簡便法相互配賦法、連立方程式法のどの方法であっても、自家消費を無視するのが基本になります。ただし、連立方程式法の場合は自家消費を無視しない場合も無視する場合と計算結果が一致する点に注意が必要です。
連立方程式の解き方は?
問題3 E-7を例にとって解説していきます。
A=7,452,000+(3/19)×B…①
B=5,604,000+(2/9)×A…②
分数なので分母を払ってしまいましょう。
①式×19、②式×9
19A=141,588,000+3B…③
9B=50,436,000+2A…④
③式×3
57A=424,764,000+9B…⑤
④式を⑤式に代入
57A=424,764,000+(50,436,000+2A)
57A-2A=424,764,000+50,436,000
A=8,640,000
②式に代入
B=7,524,000
時間がかかります。短縮の仕方はありますか?
配賦表を書かずにE-13のような分析図のみで解いていくとよいでしょう。
慣れると二度手間もなくなり非常にスピーディーに解答できます。
最後に部門別計算の穴埋め問題を解いてみましょう。
・原価の部門別計算とは、費目別計算においては握された原価要素を、原価部門別に分類集計する手続をいい、原価計算における第( )次の計算段階である。
・原価部門とは、原価の発生を( )するとともに、( )ために、原価要素を分類集計する計算組織上の区分をいい、これを諸製造部門と諸補助部門とに分ける。
・副産物の加工、包装品の製造等を行なういわゆる副経営は、これを( )部門とする。
・工具製作、修繕、動力等の( )部門が相当の規模となった場合には、これを独立の経営単位とし、計算上製造部門として取り扱う。
第3回以降もこれからどんどん投稿してきますね!