本当の意味で強い人間は、「勝ち続けた人間」ではない。
負けても屈せず、その経験から多くを学びとり、同じような失敗を繰り返さないようにできる人間こそが、本当の意味で強い人間である。
2021年合格目標の論文式公開模試第2回が終了した。
これまで皆さんは、約250回の講義と、約200回の演習と向き合ってきたことになる。
途中で投げ出すことなく、ここまで歩みを進めてきた皆さんに心より敬意を表する。
ここに至るまでの道のりは、決して平たんなものではなかったであろう。
復習が終わっていないにもかかわらず、講義はどんどん先に進んでいく。
新しいことをインプットしても、前にやったことはどんどん忘れていく。
テキストを読んでわかったつもりになっても、いざ問題を解こうとすると まったく手が動かない。
これらの困難に直面し、気持ちが切れかかりそうになりながらも、その都度立て直してここまで辿り着いたことと思う。
「数多くの成功体験を積み重ね、自信に満ち溢 れた状態で本試験を迎える」受験生としての理想はこのような状態であろう。
だが、このような状態にあることが、合格のための条件ではない。
むしろ、合格者の大半は、このような理想とはかけ離れた状態で本試験を迎えることになる。
本当の意味で強い人間は、「勝ち続けた人間」ではない。
負けても屈せず、その経験から多くを学びとり、同じような失敗を繰り返さないようにできる人問こそが、本当の意味で強い人間である。
会計士の受験勉強を始めてから今日に至るまで、皆さんは着実に「強さ」を積み重ねてきた。
そのプロセスでは、家族や友人など、多くの方々に支えら れてきたことと思う。
これらの方々に対する感謝の気持ちも忘れないようにしてほしい。
本試験まで残りーか月。
あともう少し「強さ」を積み重ね、本試験に挑んでいただきたい。