公認会計士試験の学習量の多さに気持ちが重くなっている人もいるだろう。
だが、一度で完璧にしようと思わなくていい。
カリキュラムに沿って、一つずつ確実にできることを増やしていこう。
皆さんは合格点を取ればいいのだから。
想像してみよう。
自分が重い荷物を載せた台車を押すところを。
想像してみよう。
力自慢のプロレスラーが2トントラックを引くところを。
どちらも、もの凄いエネルギーを必要とする作業であろう。
しかし、動き出してからはどうだろうか?
最初の数センチ動き出すときよりも楽に動くことが想像できないだろうか。
誰しも会計士試験を始める一歩は重かったのではないだろうか。
それでも短答式試験を受けるところまで辿りついた。
もうすぐ結果が発表されるが、あの最初の一歩を踏み出したときのことを思い出して欲しい。
短答式試験を合格することが最終目標だったのか?
答えは否だ。
論文式試験に合格し、公認会計士として社会で活躍する姿を夢見て学習を開始したはずである。
租税法や選択科目のレクチャー、論文対策答練の受講、すべて論文式試験を合格するための学習だ。
今も学習量の多さに気持ちが重くなってきている人はいるのではないか。
過去の合格者達は皆この学習をしてきた。
では、過去の合格者達は全ての科目を完璧に学習してきたかというと、これは違う。
論文式試験で出題された内容について合格点を取ってきているのだ。
一度で完璧にしようとするのではなく、間違えた都度、復習を行い少しずつできるようにすればいい。
レクチャーを受け、答案を書きながら、「分かる」「できる」を一つずつ増やしていこう。
講師は言う「答練受けずして合格なし!」と。
合格者は言う「答練を遣り抜いたから合格できた!」と。
カリキュラムが合格への道標となっているのである。
今日もカリキュラムに沿って学習していけば、その膨大な量にも負けず押し切れるはずである。