短答式試験が迫っている。
まずはこれに向けてベストを尽くそう。
終了後は、結果に合わせて次にやるべきことにベストを尽くそう。
そして、来年のこの時期には最高の笑顔を見せて欲しい。
今年のリオ五輪で、日本は過去最多41個のメダルを獲得し、感動に沸いた。
勉強の合間にテレビなどで競技を観戦した受験生の方も多いのではないだろうか。
私もいくつか観戦したが、その中で、400メートル競泳男子で銅メダルを獲得した瀬戸大也選手が、試合後のインタビューで「次の東京五輪では…」と語ったことが印象に残っている。
ライバルの萩野公介選手が金メダルを獲得した、その悔しさをにじませる一方、「次」の東京五輪を見据えて前へ進もうとする姿勢に、心を打たれたのである。
さて、第Ⅰ回短答式試験の試験日が直前に迫っている。
入門生の方にとっては初めての、上級生の方にとってはリターンマッチとなる試験である。
気持ちが落ち着かない中、受験生の皆さんは、それぞれ直前の追い込みにかかっていることと思う。
まずは、試験終了の時まであきらめず、皆さんがベストを尽くすことを願っている。
そして、試験終了後は、冒頭に紹介した瀬戸選手のように、「次」を見据えて欲しい。
合格発表まで少し間はあるが、解答速報等で、「次」の目標はおのずと見えるだろう。
たとえ思わしくない結果となっても、うつむかず、顔をあげ、「次」を見据えて前へ進むこと。
「次」までの時間は、決して短くはないが、五輪ほどの間隔はない。
何より、うつむき、落ち込む姿は、皆さんには似合わない。
そして、皆さんの先輩達が見せてくれたような、最高の笑顔を最後に見せて欲しい。
その姿が、感動の源となる。