これからが最も濃密な熟成期である。
今までに積み上げてきた一心不乱の努力を見つめなおそう。
決して譲れないラインがあるはずだ。
間もなく最後の戦いを迎える。
毎日毎日、無心で勉強に取り組んだ・・・
予習復習に明け暮れ、周りのライバル達に置いて行かれないよう、必死で答練にしがみついた・・・
そんな時間が終わりを迎えようとしている。
しかし、この時期になると、何を刺激にやれば良いのだろうと、一瞬迷いが生じる。
次々やって来る答練というペースメーカーを失い、緊張の箍(たが)が少し緩むのだ。
そんな迷いが生じたら、一度考えてほしい。
「嘘のない勉強」ができているだろうか?と。
・「まあ、いいか」とどこか妥協している自分
・理解した「つもり」になっている論点
思い当たる節があるなら、それは「嘘のある勉強」だ。
この時期になれば、休む間もなく机に向かうのは当たり前だ。
しかし、こういった点を看過せず「嘘のない勉強」をするのだ。
迷いや不安は消え去り、必ず道は拓ける。
この時期だからこそ得られる新しい発見がある。
「そういうことだったのか!」という真の理解に辿り着ける。
これぞ「嘘のない勉強」の真骨頂だ。
自分を誤魔化すことなく取組み、今こそ鍛え上げた知識に磨きをかけようではないか。
毎年この時期に自習室を覗くと、周囲の人を寄せ付けないくらい圧倒的な熱量を放ち、一心不乱に教材に対峙している人が居る。
そんな姿を見るたび、心が揺さぶられる。
そして、合格が決まった時、やり抜いた人にしかない美しさを感じる。
何事にも始まりと終わりがある。
始めた時から終わりに向かい、終わった時からまた始まる。
終わり方次第で次の始まり方も変わるのだ。
「嘘のない勉強」をし「嘘のない時間」を駆け抜けよう。
そして、美しい、輝いた笑顔を見せてほしい。