こんにちは。管理会計論担当の高橋です。
学習の合間に気分転換として、音楽を聴かれている方も多いことでしょう。
歩きながらイヤホンを、、、という姿は危ないなぁと思いますが、同じことを継続するのは非常に大変。気分転換の手段があるのは重要なことですよね。
ラヴェル作曲の『ボレロ』という曲があります。あまりクラシックは聴かない、という方も、フジテレビ系のフィギュアスケート番組のテーマ曲ですよ、といえばご存知の方も多いことでしょう。私はオーケストラに所属して打楽器をやっていたことがあるのですが、所属前に知っていた曲は、『ボレロ』と『モルダウ』の2曲だけ。数少ない、子供のときから知っていた曲でした。『ボレロ』は15分くらいありますが、最初から最後まで、小太鼓が同じリズムをたたき続けることが有名です。
無音状態から、小太鼓とコントラバスが曲を奏で始めます。かすかに聴こえるくらいの音量なので、ライブでこの曲を聴くときは息を止めてしまうくらいの緊張感です。
そこに、曲が進めば進むほど、一つ一つ楽器が増えていき、メロディを奏でていきます。譜面から読めるのは、ずっと続くクレッシェンド(音量を徐々に大きくすること)。
その間も小太鼓はずっと同じリズムを刻んでいきます。
この小太鼓について、打楽器の自主練習として真似したことがありますが、15分同じリズムを繰り返すのは、本当に大変。ただ、大きなホールで、楽器という仲間が増えていくことを想像しながら自主練習を行っていくと、同じリズムとはいえ、その意味合いも違いが感じられます。
そうなのです、継続して行っていく物事というのは、すべてそう。
財務会計論の学習は重要だ、毎日解きなさい、と言われて、毎日解くのはなんて大変なのだと、学習を開始したころは誰もが思うことでしょう。でも、学習内容が増え、当初大変だと思っていた仕訳は、当たり前のように感じ、そうなることで、新しいことを学習する余裕も出てくる。そして、問題集の問題1つを練習するときも、「本試験でこの問題が出たら!?」と思って練習を積み重ねていくことで、よりその習得具合も変わってきます。
積み重ねることにより、ご自身のキャパシティは必ず広がり、多くの魅力的な仕事を任されるようになりますので、毎日毎日の積み重ねをしっかりと行ってまいりましょうね。
さて、15分くらい経過し、最後の最後になると、フルオーケストラでメロディを、リズムを奏でていき、最後の2小節だけリズムをやめてフィナーレとなります。
私は、というと、『ボレロ』で担当する楽器はドラでした。15分じっと待って、最後の最後だけ登場します。そこまでの演奏が完璧であればあるほど緊張したものです。でも、とても気持ち良いものでした。
今、答練を迎えている方は、「練習は本番のように」。レクチャーを受け始めたという方は、「継続は力なり」。一つ一つを積み重ねて、合格・就職という最高のフィナーレに向かってまいりましょう!