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いよいよ短答式試験を迎えます。

今回の記事では、必勝を誓う皆さんに短答式試験前後の過ごし方についてアドバイスをお届けします。

試験当日までの追い込み時期の学習スタンス

直前2週間の学習時間の割り振り

短答式試験直前2週間は、苦手科目にやや比重を置きながら、バランスの良い学習を行ってください。

得意科目を伸ばすというよりは、苦手科目を無くすことを意識しながら学習をしていくことが重要です。

直前2週間で得意科目を集中的に学習しても、本試験で取れる問題が1問〜2問増える程度でしょう。

他方、苦手科目は伸びしろが大きいので、苦手科目に比重を置いた学習をすることによって、全体としての得点を大きく伸ばすことができます。

苦手科目、苦手論点があるということをマイナスに考えるのではなく、まだまだ力を伸ばす余地が残されていると前向きに考えるようにしましょう。

自習時間を効果的かつ効率的に使用して、総合点を伸ばす学習を心がけてください。

表1は、1日の学習時間の配分を学習進度別にまとめたものです。

必ずしもこの表の通りに学習する必要はありませんが、ご自身の学習進度を踏まえて自習時間の割り振りの参考にしてください。

直前1週間のタイムスケジュール

表2は直前1週間の1日のスケジュール例です。

試験と同じタイムスケジュールを意識しましょう。

実際の短答式試験は、企業法が9時30分〜10時30分、管理会計論が11時30分〜12時30分、監査論が14時〜15時、財務会計論が16時〜18時という時間帯で実施されます。

試験1週間前であっても、普段の生活と同じように規則正しく起床し、規則正しく睡眠をとり、粛々と学習するほかありません。

よく直前になって、勉強すべきことが多すぎて、焦って何も手につかないという話を耳にすることがありますが、時間は誰でも平等に過ぎてゆくものです。

与えられた時間を最大限に使うことが、直前期は重要になります。1週間前にもなれば、できることは限られますので、無駄に手を広げるより、今ある知識の再確認に努めてください。

その際には、テキストや答練といった教材を使用し、ご自身が苦手と感じる論点を中心に確認していきましょう。

苦手論点をなくしていくことが本試験を考えたときに重要になるからです。

前日の過ごし方

前日に必ずすべきことは、試験当日の準備です。

忘れ物の無いように持ち物の確認をしましょう。

受験票・筆記用具(必ず複数用意)・電卓(予備も含む)は当然のことながら、忘れてしまいがちなのが時計です。

普段、スマートフォンを時計代わりに使用されている方は要注意です。

飲料水(ペットボトル700ml以下)の準備は前日に済ませておくのが望ましいです。

そしてハンカチ(またはタオル)やポケットティッシュ等を何かのときのために用意しておきましょう。

また、財布には万一の事態に備えてタクシー代も含めて多めに(小銭も!)準備をしておくと安心です。

試験当日に着る服装も前日のうちに決めておきましょう。

受験会場の温度は会場の広さや暖房の設定温度、暖房の位置等により差がでてきます。

寒暖どちらにも対応できるように着脱しやすい服装を用意しておくと良いでしょう。

試験前日に行う勉強は、とにかく基本の確認です。

前日に難しい問題にチャレンジし、間違えてしまうと不安な気持ちを引きずってしまいます。

計算であれば「正解できる自信がある問題」をいくつかピックアップし、全問正解して良い気持ちで問題演習を終えましょう。

理論であれば、テキストの確認が良いでしょう。

試験前日となると、緊張感が高まり、なかなか寝付けなくなりがちです。

緊張を和らげるためにご家族やご友人と会話やメールをされる方もいらっしゃるかと思いますが、夜遅くまでこれを続けてしまうのはいけません。

試験前日の睡眠時間は当日の調子を大きく左右します。

ほどほどにして早めの就寝を心がけましょう。

寝付けない場合には、無理に寝ようとするのではなく、布団に入り目を瞑っているだけでもかまいません。

そして「緊張しているのは自分だけではなく、全受験生が緊張している」ということを思い出しましょう。

寝ないといけないという焦る気持ちが抑えられ、自然と寝入ることができます。

試験当日の過ごし方と心構え

前日によく眠れなかった方も多いと思いますが、心配いりません。

みんな同じです。

緊張しない人はいないでしょうから、普段より寝付きが悪かったり、眠りが浅くなるのは仕方ありません。

「むしろそれが当然だ。それが普通だ」くらいの気楽な気持ちでいいと思います。

また、試験当日だからといって、起きてからいつもと違うことをする必要はありません。

いつもと違うことと言えば、万が一に備えて少し早めに家を出ることぐらいです。

その他はいつも通りで構いません。

短答直対答練の日の過ごし方と同じで構いません。

当日だからと言って、特別なことをする必要はまったくありません。

試験会場に着いたら、周りの受験生を見回してみてください。

緊張しているのは自分だけではないことがよくわかると思います。

安心してください。

試験中は答練時と同じように解いてください。

本試験だからといって、いつも以上に慎重になりすぎる必要はありません。

普段の答練時は、解けない問題は後回しにして、確実に解ける問題から先に解いているはずです。

また、難しい肢に惑わされることなく、確実に判断できる肢を軸にして、答えを出していると思います。

本試験でもそうしてください。

『いつもと同じリズム』で解くことが大事です。

1つの科目が終わったら、100%気持ちを切り替えてください。

終わった科目の出来が気になるのはわかりますが、気にしたところでどうすることもできません。

意味が無いどころか、次の科目にも悪影響を及ぼしてしまいますから、むしろマイナスです。

最後になりますが、ご自身の解答は、必ず問題用紙に記載(選択肢にマルをつけたりするなど)してください。

これは日頃の答練でも行っていると思いますが、例年本試験でこの所作を忘れてしまい、自己採点をすることができず、いち早くその後の計画を立てることができない、という方がいらっしゃいます。

本試験後にいち早く次に向けて動き出すためには、本試験で自分がどういう解答をしたのかをきちんと残し、自己採点をすることが必要不可欠ですので、忘れないようにしましょう。

試験後のアクション

解答調査票提出やプランニング・ セミナーへの参加

試験は5時間にもわたるため、非常に身体が疲れます。

それでもあと少し、今後を見据えた行動を取らなければなりません。

まず、当日中に大原ホームページにアップされる大原の解答速報と照らし合わせ、得点状況を確認します。

試験当日もしくは翌日には、大原ホームページの解答調査に参加可能しましょう。

各問の正答率も判明するため、「得点すべき問題で得点できたかどうか」「解かないで後回しにすべき問題に時間を費やしていないか」の判断が可能となります。

その上で、各校にて実施されるプランニング・セミナーへ是非ご参加ください。

大原から〝今後の学習方針〞を提示しますので、迷うことなく次の一歩を進めることが可能となります。

また、どうしても、公認会計士・監査審査会が公表する「総点数の70%を基準として」が気になるところではありますが、過去には60%が基準となったことも、73%が基準となったこともあります。

したがって、実際のボーダーラインは公表されるまでわかりませんが、いずれにしても皆さんの最終目標が8月の論文式試験であることに変わりはありません。

早期に学習を再開することが必要ですから、そのためにも前述のプランニング・セミナーに参加するようにしましょう。
 
12月短答が終わった後、勉強を再開するまでに時間が空いてしまうと、必ず後悔することになります。

その後悔をしないために、本試験においては解答記録を残し、解答調査とプランニング・セミナーへ参加する、これらをしっかりと実行していきましょう。

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