今できることに真摯に取り組む (月間『COMPASS』2018年1月号巻頭言)

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受験生の皆さんの中には、巨大な壁に直面し、心が折れかけている方もいらっしゃるだろう。

しかし、焦りは禁物。今できることに真摯に取組もう。

この取り組みを積み重ねれば、必ず皆さんの望む未来が手に入るはずである。

ある野球少年の話。

投球過多の影響で利き腕である右肘に重大な損傷を負ってしまった。医師の診断では「1年間は投球禁止」「まだ成長過程にあるので、自然治癒の力で修復できるところまで修復させる。それでも治りきらなかった部分については手術を施す」「手術したからといって完治する保証はない。野球を続けたいのなら利き腕を変えることも考えたほうがよい」

将来を夢見る野球少年にとっては死刑宣告にも近い内容だった。だが、その日から彼は左投げの練習を始めた。「今の自分にできることはこれしかないから」と・・・。

そして、再びグランドに立てる日が来ると信じて、来る日も来る日も左投げの練習に明け暮れた。

1年が経過し、手術も無事終了した。彼の日々の行動が奇跡を呼んだのだろう。症状は予想以上に改善し、医師からも右投げで復帰できるお墨付きをもらった。

彼のチームは順調に勝ち進み、全国大会の決勝に進出。大量リードで迎えた最終回、監督は彼を最後のマウンドに送り込んだ。約2年ぶりの公式戦マウンド。何とか抑え、優勝の瞬間を投手として迎えることができた。

あの宣告を受けた日、あきらめることなく、できることに真摯に取り組んだからこそ、この日を迎えることができたのだろう。受験生の皆さんの中にも、巨大な壁に直面し、心が折れかけている方もいらっしゃるだろう。しかし、焦ることなく、今できることに真摯に取組もう。これを積み重ねていけば、必ず皆さんの望む未来が手に入るはずである。

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