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2018年論文式試験合格を目指す皆様へ

試験後の就職活動に向けた準備

公認会計士試験合格者を対象とした監査法人の採用は近年、非常に活発に行われるようになっています。

採用予定数も大手4法人で1200名以上となり、合格者のほとんどが採用されている状況です。

そのため、一部では準備をしなくても就職できるから安心との声も聞こえますが、本当にそうなのでしょうか?

就職しやすい状況となった現在、なぜ就職活動に向けた準備が必要なのか?そして、何を準備しなければならないのかをご説明いたします。

ぜひ皆さんの夢を現実のものとするために、参考にしてください。

社会へ出るための準備運動

就職活動をしっかりと行うことに理由があります。

社会人として第一線で活躍するためには、切り替えの必要なことが多くあり、正しい就職活動がその実現に大きく影響するからです。

そこで、社会にでるために、変化させておくべき3つのポイントを紹介します。

①主体性を持った行動ができるようになる

公認会計士の受験生時代は、人から教わることが主となる学生という立場でした。

受動的な行動が中心であったこともあり、『自ら考え行動する=主体性』が自分で思っている以上にできなくなっていることが多くあります。

就職活動を進める中では、自ら考えて行動しなければならないことが多く、自動的に行動パターンもシフトして行きます。

組織において求められる行動特性が得られるようになるのです。

②成長できる体制を整える

あらゆる業界で共通して求められる「キャリアプラン」は面接やエントリーシートで聞かれる項目の一つです。

監査法人の面接やエントリーシートでも同様です。

業務の経験を積み上げる上で非常に重要な要素であると言われています。

事実、将来が明確であれば、学ぶことや経験することが明確になって行きます。

自身のキャリアプランが描けていることは、業務で得ることが多くできる状態、即ち成長できる体制に必要なことなのです。

③ビジネスを事前に体感する

就職活動は模擬ビジネスと言えます。自分という商品をクライアントである応募先に売り込む作業です。

真剣に活動することで、ビジネスそのものがどのようなものかを理解することに繋がります。

特に社会経験の少ない方にとっては重要な経験です。

そして監査法人は入所後直ぐに繁忙期に入るため、スポーツで例えると、準備運動なしで100mダッシュをするようなものです。

だからこそ、準備運動である就職活動は必要なのです。

自分のキャリアを描こう

就職活動の準備に必ずお勧めしていることにキャリアプランの設計があります。

実際にどのようなことをどの程度考えなければならないかご説明します。

ぜひチャレンジしてください。

①10年後はどうなっていたい?

将来を明確に答えられる方はそれ程多くはないでしょう。

「情報が無いから」や「入ってから考える」といった方がほとんどだと思います。

しかし、登山を想像してみてください。

山頂がどこかわからないで進んで行きますか?
ルートは?
装備は?…

キャリアも同じです。

目指す目標が見えなければ、どんな経験をすれば良いか?
何から始めれば良いか?
仕事以外で学ぶべきことは?

など進むべき方向が示せません。

逆に決まっていれば、これらすべてがイメージできるようになります。

同時に公認会計士としてのキャリアをスタートする同期から一歩も二歩もリードすることができるのです。

もちろん、こうした人材は監査法人以外でも必要とされます。

まずは10年後の自分を具体的にイメージしてみてください。

②情報を集めよう!

情報を正確に且つ大量に持つことが、より正しい将来像を描く上で重要となってきます。

「夢に向かう最短ルートを得ること」に繋がります。

ここで必要となる情報収集には大きく分けて二つあります。

一つは自分自身の希望、もう一つは相手=就職先の情報です。

学習の合間の休憩時間をうまく活用して、情報集めをしてください。

具体的な方法は次の項目からご紹介します。

まずは自分を知ろう!

就職活動で必ず行うことの一つに「自己分析」があります。

難しいと感じる方が多いのも、この自己分析でしょう。

しかし、確認すべきポイントをしっかりと掴んでしまえば、意外とスムーズに進められるのも事実です。

ポイントは「今の自分には何ができるか?」「これからの自分には何が必要か?」を検証していくことです。

①自分のできることは?

自分のできることとは、「これまでの経験と知識」です。

多くの方は特殊性を重視し過ぎて、必要なものを見落としてしまいます。

強く印象に残っていること、成功や失敗の体験はもちろん、普段の生活にも目を向けてみてください。

様々な「できること」が見つかるはずです。

まずはレベルを考えず、全てを集めることを心がけてください。

②将来に向けて経験すべきは?

前の項目で記した「10年後の自分」が具体的に描けていて、自分の現状がわかれば、就職後どんな経験が必要になるかも見えると思います。

少なくとも、「将来の仕事に公認会計士というライセンスが必要か?」「監査経験は必須?」くらいは明確にできるはずです。

近年、選択できるキャリアは監査法人以外にも増えてきました。

最短で目標を達成できるルートを見つけるために考えてみましょう。

応募先を知ろう

合格者の多くは監査法人を志望されます。

では、

監査法人のことをどの程度知っていますか?
強みはどこにありますか?
大手監査法人と中堅監査法人は何が違いますか?
大手監査法人のそれぞれの違いは?

など意外と知らないことが多いのではないでしょうか?

正しい情報を知り、正しい選択ができれば、自分の目指す将来像への最短距離を進むことができます。

将来の職場探求は必要ですし、また今の勉強の意味が明確になることからもお勧めします。

①違いを知ることから始める

まずは大手監査法人と中堅の監査法人と中小の監査法人の違いは規模以外に何があるのかを調べてみてください。

それぞれに(個々人にとっての)メリットとデメリットがあります。

また、大手監査法人の中にも得意な分野や研修制度、海外派遣制度の基準等に違いがあります。

特徴を掴み、自分自身の希望が実現できる監査法人を選べれば、将来に大きなプラスとなるはずです。

②業務の中身を知る

監査と一言で表現されますが、業界・業種・規模などクライアントによりそれぞれ違いがあります。

具体的な内容を知ることは、着実なスキルアップが図れるだけでなく、一つひとつの業務から得られる経験値にも差が出ます。

最後に…

合格に向けた学習に集中するためにも、効率良く時間を使い、試験の先にある就職のための準備もしていきましょう。

そして、就職活動の準備をする際に忘れないでいただきたい3つの言葉を紹介します。

「答えを探さない」… 社会に出てからの正解は自分が作るものが多くあります。就職活動もその一つです。

「仕事をイメージする」… 就職とは「職に就く」ということ。しっかり仕事をイメージできるようにしましょう。

「自信を持つ」… 自信のあるところに結果は生まれます。良いところも悪いところも両方あって自分です。自分自身を受け止めてください。

試験はもちろん、就職活動にも不安を持つ方は多いと思います。

決して難しいことではありません。

正しく進めていくことができれば、自分の将来にとって良い結果が得られます。

少しでも不安のある方は、公認会計士受験生用のメルマガに登録をしてください。

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試験の合格と希望の仕事をその手にするために、大原の講師・スタッフとともに頑張って行きましょう!

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