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天は自らを助ける者を助く。

論文試試験まで決して手を抜かないで欲しい。

最後まで精一杯努力する者だけが神様の助けを呼び寄せるのである。

20年ほど前に自動車事故を起こしかけたことがある。

高速道路を運転中に、いきなり車線変更してきた車を避けて2回転くらいスピンしてしまった。

ところが、他の車にも壁面にもぶつかることなく路肩で止まった。

その2ヶ月ほど前にも、乗っていたタクシーが高速道路の中央分離帯に乗り上げて止まるという事故に遭っていた。

このときはドアがうまく開き道路を横切って走って避難できた。

その後、トラックがタクシーに突っ込んだ。

こうも幸運がかさなるとさすがに理由を考えたくなる。

自分は助けてもらうに値する人間なのか。

平平凡凡、特別な人間ではない。

思い至ったのは、昔学んだことわざ Heaven helps those who help themselves. だった。

天は自らを助ける者を助く。

神様が人を選んで助けるのではなく、精一杯努力する者だけが神の助けを呼び寄せる。

その当時私が少しでも胸を張れるとすれば、仕事に対して人一倍真摯に取り組み努力していたことだ。

だから神様は助けてくれたのだと。

ただ、そのおかげでその後おいそれと仕事に手を抜けなくなってしまった。

手を抜けばその瞬間すべてのツキが逃げてしまうような気がして。

論文式試験まであと1ヶ月。

いま皆さんがギリギリの状態で頑張っていることは重々承知している。

しかしそれでもあえて言おう。

少しでも努力を怠れば神様は味方してくれない。

どこぞの予備校の先生の言うとおり、今やらずしていつやるのか。

皆さんの健闘を心から祈っています。

艱難を乗り越え合格祝賀会で最高の笑顔を見せてください。

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